Rust で[ABC302 の A 問題](https://atcoder.jp/contests/abc302/tasks/abc302_a)を解いていて、割り算をして商を切り上げた値がほしくなった。 Ruby なら以下のように書いていた。 ```ruby a = 3 b = 2 (a / b.to_f).ceil ``` Rust で同じロジックで書こうとするとこうなる。 ```Rust let a: i32 = 3; let b: i32 = 2; (a as f64 / b as f64).ceil() as i32; ``` 型変換が多くて大変。 剰余があるときに商を 1 足すことはできる。 ```rust let (div, rem) = (a / b, a % b); let ceil; if rem == 0 { ceil = div } else { ceil = div + 1 } ``` でも、あんまり `if` 書きたくないなあ。 他の人の提出を見ていたら、こんなふうに書いてる人が多かった。 ```rust (a + b - 1)/ b; ``` 割る数 - 1 を割られる数に足している。 もともと割り切れる場合は、割る数 - 1 を足しても、商の数は変わらない。 余りがある場合は、余りは 1 以上なので、割る数 - 1 を足すと商が 1 大きくなって切り上げの値になる。 なるほど、言われてみればたしかに！ このあたりは、num-integer を使うことでも書ける。 `div_rem` があって、 ```rust let (div, rem) = (a / b, a % b); ``` は ```rust let (div, rem) = a.div_rem(&b); ``` と書ける。 [https://docs.rs/num-integer/latest/num_integer/trait.Integer.html#tymethod.div_rem](https://docs.rs/num-integer/latest/num_integer/trait.Integer.html#tymethod.div_rem) また、num-integer には `divceil` というメソッドがある。 ```rust integer::div_ceil(a, b); ``` [https://docs.rs/num-integer/latest/num_integer/fn.div_ceil.html](https://docs.rs/num-integer/latest/num_integer/fn.div_ceil.html) これがまさに欲しかったもの！ でも、競プロやる上ではメソッドを知らないこともあるので、こういう Tips を引き出しに入れておいてもいいなと思った。他の言語でも使えるしね。 ちなみに `divmod` の気持ちで Rust で余りの変数に `mod` としようとしたところ、予約語だということを学んだ。 [https://doc.rust-jp.rs/book-ja/appendix-01-keywords.html](https://doc.rust-jp.rs/book-ja/appendix-01-keywords.html)