[[RubyKaigi 2024]] に参加してきたので、特に思い出に残ったことを書き残しておく。
## Lrama 関連のトーク
ここ数ヶ月同僚でスピーカーの junk0612 と社内勉強会の時間にパーサーの話をしてもらっていたので、少しわかるかな?と期待して臨んだが、そんなに簡単にはいかない。
でも、そのおかげでかなり身近に感じられていて、楽しく話を聞けた。
会期中毎日パーサーの話を聞いて、毎日「Lrama とは」のおさらいのところからやってくれたのでとてもありがたかった。
### [The grand strategy of Ruby Parser](https://rubykaigi.org/2024/presentations/spikeolaf.html#day1)
ロードマップつきのパーサーについてのお話。ロードマップの各箇所についてこれは誰々がやっていて、と人が増えていく様子がとてもエモかった。2日目の ydah さんのお話と3日目の junk0612 さんの話を聞いた後でもう一度聞きたくなった。
動物のリャマは Llama と綴るけれど、LRパーサーなので Lrama だということを知って、めちゃくちゃ素敵!と思った。
### [Does Ruby Parser dream of highly expressive grammar?](https://rubykaigi.org/2024/presentations/ydah_.html#day2)
「名前をつけて再利用したい」とか「宣言的に書きたい」とか、普段自分がプログラミングしていてやりたいことと一緒で、とても身近に感じた。
ydah さんがとにかく楽しそうに話していたのが印象的だった。
### [From LALR to IELR: A Lrama's Next Step](https://rubykaigi.org/2024/presentations/junk0612.html#day3)
IELR の導入の話。LALR と Canonical LR は以前こばじゅんパイセンにやってもらった講義の中に出てきたが、IELR ははじめましてなはず。lex_state むずかしそう、ということがわかりやすい例とともに示されていて、むずかしそうということがよくわかった。
## [[Creative Coding]] なトーク
わたしはコードを書くことが好きだけど、もっとコード自体を楽しんでいいんだ!ということに気づかせてもらった素敵なトークたちだった。
### [Writing Weird Code](https://rubykaigi.org/2024/presentations/tompng.html#day1)
初日のキーノート。とにかくすごいし、面白かった。語彙がなくなるほどに。コードを書くのが楽しいと思うことはあっても、ここまでコード自体から面白いとか、ワクワクする感情をもらえるのが本当にすごい。Self TRICK 2024 は全部すごくておもしろかったのだけど、特に Most Wavy が好き。アニメーション Quine のチカチカしてしまう問題に対して、それ自体に波という意味を持たせるのがとても素敵だった。
### [LT](https://rubykaigi.org/2024/presentations/lt/) より、Enjoy Creative Coding with Ruby
コードでお絵描きできるらしい、ということは知っていたけれど、その魅力を知らなかったので、それを知れてとてもよかった。「偶然性」とか、「あなたが今この場で見てくれたから生成されるものがある」とか、とてもロマンチックに感じた。日々の営みとしてのコーディングというのがとても印象的で、自分の感じたことを表現するためにコードを書いていいんだと教えてもらえた本当に素敵なトークだった。
### KaigiEffect
![](https://twitter.com/koic/status/1793517400723439881)
部に入って、[あなたの知らない超絶技巧プログラミングの世界](https://gihyo.jp/book/2015/978-4-7741-7643-7)を購入して読み始めている。
まえがきで、創作や研究としてのプログラミングの楽しさについて触れられていて、上記2つのトークとともに楽しくプログラミングをやっていきたいという思いを強く思い起こされた。
## RubyFriends としての再会
わたしが Ruby を知る前からの知り合いたちと、久しぶりに那覇で RubyFriends として再会したのはとても不思議で嬉しい体験だった。わたしに Ruby という言語の存在を教えてくれて、Ruby で仕事をするきっかけをくれて、つまりこの世界を教えてくれた人たち。意外と直接会う機会が少ないのできっかけをくれた RubyKaigi に感謝。また来年も松山で会えたら嬉しい。